画家映画~日本の画家から海外の画家まで
皆さんこんにちは。
JOFAアートスクール校長
曼荼羅アーティストのMASAKOです。
Amazonプライムで映画が無料なので
最近はお家で映画にハマっています。
実在する画家の映画を見ると
モチベーションが上がりますよね!
先日見たのは
「黄金 の アディーレ」
クリムトの絵画にまつわるお話です。
これが面白くて!
今年の秋の夜長は久しぶりに
映画をゆっくり見たくなり
画家の映画で他にも面白いものを
もっと探したくなりました♪
ということで、今日のテーマは
「画家の映画」
です。
前半は日本の画家の映画を
後半は海外の画家の映画を
ご紹介していきますね^^
画家映画~5つの学び
アートにかかわる仕事の人は
画家の映画で得るものは
非常に大きいと思います。
なぜなら・・・
①画家の人生には面白いドラマがある
②作業風景や生き方に気付きがある
③画家の悩みに共感や学びがある
④映画になった画家は歴史に残ったわけで
その人生や言葉はとても勇気がもらえる
⑤猛烈に仕事がしたくなる!
⑥キャラが参考になる
⑤は大きいですよね。
みんながお手本とはいきませんが
反面教師も含めて、良くも悪くも
モチベーションが上がります。
そして、自分と近いものを感じたら
キャラを参考にするのもいいと思います。
天才になりたければ
天才のふりをすればよい
(サルバドール・ダリの名言)
画家映画~オンライン映画鑑賞にオススメの動画配信サービス3選
画家の映画が見たい!
となった時に、
画家の映画はやはりニッチなので
映画館に行ってみられる映画はごく稀です。
かといって、レンタルビデオ店でも
よほどの品揃えがよい大型店でないと
置いてないでしょう。
なので、自宅で
オンライン映画鑑賞がオススメです。
(オンラインレンタルも可能)
たくさんあるので
どこがオススメか見ていきましょう。
有名なのは3つの動画配信サービス
「Amazonプライム」
「Netflix」
「Hulu」
他にもありますが
比較に上るのはだいたいこの3社です。
画質に関しては以下の3社ともキレイで
さほど差はありませんが
価格や操作性や品ぞろえが変わるようです。
画家映画~動画配信サービス①Amazonプライムは安くてお得感
「料金」で選ぶなら
Amazonプライムビデオ
(Amazonプライム)
と言われていまして
ええ、私も料金で選びましたw
「Amazonプライム会員」は
見放題となります。
動画の他にも
「音楽聴き放題サービス」や
「お急ぎ便サービス」が使い放題です。
Amazonユーザーにとって
メリットが大きい制度です。
特に「30日間の無料体験」の期間中は
視聴できる作品数が無制限です。
大型連休の前とか
ゆっくり映画が見られるタイミングで入ると
かなりお得ですね。
「月額制プラン」もあります。
月額500円でプライムサービスを使えるので
長期間使う予定のない方はこのプランが
オススメかなと思います。
Amazonプライム月額プラン:500円
Prime Student年会費:2450円
Prime Student月額プラン:250円
(2019年4月12日値上げ後の価格)
*時々価格変更があるので、ご加入時に
よくお調べ下さい
https://www.amazon.co.jp/
画家映画~動画配信サービス②Netflixは料金システムが充実
Netflixは料金システムが充実しています。
2015年9月にアメリカの動画サービス
「Netflix」が日本に上陸してから
有料動画サービス業界はかなり
サービス合戦をしている気がしますね。
Netflixの料金システムは
月額¥800~¥1800
「ベーシック」
「スタンダード」
「プレミアム」
の3つから選択することが出来るので
自分のニーズに合わせた選択が可能。
画家映画~動画配信サービス③Huluは支払方法が充実
Huluは支払い方法の多さが充実。
「Yahooウォレット」
「mineoオプションサービス」
などにも対応していて支払い方法が豊富!
携帯決済は大手3社全てに対応しています。
料金プランは1つだけなので分かりやすい。
無料期間は2週間なので
Amazonプライムビデオよりは短いです。
無料期間中はHuluで
配信の全ての作品が視聴できます。
いかがでしたか?
ドコモそれぞれに特徴があるので
良く調べて合ったものをお選びくださいね。
さて、準備ができた方から
お好きな映画をお楽しみください^^
まずは画家の映画の「日本の巨匠」から
ご紹介していきますね。
目次でも探していただけます。
画家映画~北斎映画①HOKUSAI(柳楽優弥)
「勝負してぇんだ、世の中とよぉ」
「決して動かねぇ星、
北極星にちなんで、名は北斎」
「俺は俺の好きに描く!」
葛飾北斎の映画「HOKUSAI」
予告編だけでも、しびれますよ~
名画「富嶽三十六景」などで知られる
江戸時代の天才浮世絵師「葛飾北斎」。
謎の多い北斎の生涯を
北斎の青年期の貧乏絵師を柳楽優弥
老年期を田中泯が演じる伝記ドラマです。
柳楽優弥の目の演技がいいですよね。
阿部寛、瑛太、玉木宏らが共演。
監督は『相棒』シリーズや
『探偵はBARにいる』シリーズの橋本一氏。
脇役まで主役級で
これはもう面白くないはずがないですね!
画家映画~北斎映画②北斎漫画(緒形拳)
映画「北斎漫画」は緒形拳主演で
1981年の松竹の伝記映画です。
日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞、
日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞、
日本アカデミー賞 最優秀音楽賞
にノミネートされています。
原作:矢代静一の戯曲
監督:新藤兼人
江戸時代後期を代表する浮世絵師
葛飾北斎の波乱に満ちた半生が
怪しくも幻想的に描かれていきます。
北斎を支え続けた娘お栄役は
演技派女優の田中裕子。
魔性の女お直を演じたのは
昭和のセクシー女優・樋口可南子。
北斎の春画といえば
大きなタコと美女のラブシーンですが
これを演じているのが樋口可南子さんで
当時はとても話題になったそうです。
なので、たしか18禁?
年齢制限があると思います。
出演者もすごい顔ぶれです。
緒形拳(鉄蔵/葛飾北斎)
田中裕子(お栄/葛飾応為)
西田敏行(佐七/曲亭馬琴)
樋口可南子(お直)
宍戸錠(十返舎一九)
大村崑(式亭三馬)
愛川欽也(喜多川歌麿)など
画家映画~北斎映画③百日紅~Miss HOKUSAI~(葛飾応為)
「百日紅 ~Miss HOKUSAI~」
浮世絵師・葛飾北斎の娘・お栄は
父親の血を受け継ぎ大変な画力がありました。
お栄は葛飾北斎の制作をサポートし続け
後に葛飾応為として
江戸で浮世絵師として活躍します。
そんなお栄の姿を描いたアニメ映画です。
第39回日本アカデミー賞(2016年)受賞
優秀アニメーション作品賞ノミネート
江戸風俗研究家で文筆家や漫画家として著名な
杉浦日向子の漫画代表作「百日紅」原作。
「カラフル」「河童のクゥと夏休み」など
多くの賞を受賞した
「大人が泣けるアニメーション作家」
原恵一監督がアニメーション映画化。
アニメーション制作は
「攻殻機動隊」「東のエデン」など
日本が誇るProduction I.Gが担当。
声優さんも豪華です。
お栄役は杏、北斎役は松重豊
濱田岳、高良健吾、美保純、筒井道隆、
麻生久美子ら豪華俳優陣が集結。
主題歌は椎名林檎「最果てが見たい」。
舞台は江戸なのですが
現代風?ロック?な雰囲気が
かなり新感覚です。
だからアカデミー賞を取ったんでしょうね。
画家映画~北斎映画④眩(くらら)~北斎の娘(葛飾応為)
眩(くらら)~北斎の娘~
葛飾北斎の娘・お栄の半生を描いた
直木賞作家・朝井まかての
小説『眩』ドラマ化。
天才絵師・葛飾北斎の三女・お栄は
町絵師と夫婦になるが
絵が好きすぎて離婚し
父であり、師である北斎の元に戻る。
お栄は北斎の門人である絵師・善次郎に
密かな恋心を抱きながら
父を陰で支える絵師として活躍する話。
出演者は
お栄・・・宮崎あおい
北斎・・・長塚京三
松田龍平、三宅弘城、西村まさ彦、
野田秀樹、余貴美子など
ということで、さすが北斎!
いずれも豪華キャストで、名作揃い。
4作品とも全く違うテイストで
楽しめそうです。
あなたが見たいのはどれですか?
大好きすぎる葛飾北斎については
さらに詳しくこちらにまとめておりますので
是非ご覧ください↓
葛飾北斎とは浮世絵界の超売れっ子作家!北斎の作品、映画、名言について
画家映画~だましえ歌麿(喜多川歌麿の推理ドラマ)
『だましゑ歌麿』(だましえうたまろ)は
喜多川歌麿が主人公ですが伝記ではなく
高橋克彦による時代推理小説を原作とした
2009年9月12日放映のテレビドラマです。
(テレビ朝日)
主人公の喜多川歌麿は水谷豊が演じました。
人気が出て4部作まで続いたそうです。
『オール讀物』(文藝春秋)
2011年11月号掲載の続編「さやゑ歌麿」
→2012年9月15日に放映
2013年「かげゑ歌麿」
→同年7月27日に放送
2014年9月6日
→シリーズ第4弾「だましゑ歌麿IV」放送
ストーリーは寛政2年(1790年)
人気絵師・喜多川歌麿の妻・おりよが
惨殺されるところから始まります。
南町奉行所の同心・仙波が現場で
髑髏の根付が付いた印籠を見つけて調査。
世間体を慮って妻の死を“病死”と届け出て
栃木の田舎で静養していた歌麿も
妻の仇を取るために動く・・・という
推理ドラマだそうです。
歌麿は今でも大人気絵師なので
・笠原良三 『小説歌麿』
・光瀬竜 『歌麿さま参る』
・藤沢周平 『喜多川歌麿女絵草紙』
・高橋克彦 『だましゑ歌麿』
など多くの小説が書かれています。
画家映画~歌麿をめぐる五人の女(喜多川歌麿)
『歌麿をめぐる五人の女』
1946年 監督: 溝口健二
歌麿: 六代目坂東簑助
おきた:田中絹代
浅草観音前の水茶屋の娘おきたは
歌麿に描いてもらった一枚の絵のおかげで
江戸中の評判になった。
しかし、勝気で嫉妬深い彼女は
数々の問題行動を起こし、歌麿を悩ませる。
愛する男を横取りされるとその恋敵を
殺してくるような気性の激しい女を
名女優・田中絹代が演じています。
画家映画~歌麿 夢と知りせば(喜多川歌麿)
「絵は人の心を動かすのだ、
と私は初めて目の当たりにしました」
明治~大正時代にかけて、多くの美人画を
描いた画家・竹久夢二と3人の女性との愛。
人間・夢二の本質に迫るドラマとのことで
美人画モデルになった妻たまきとの
愛と憎しみと別れ、彦乃との逃避行と死、
最後のミューズとなったお葉との出会い…
大正ロマンの世界観の中で、前作品よりも
夢二の人間臭さの部分が描かれた作品。
画家映画~夢二人形
映画「夢二人形」
こちらはかなり独特です。
弱冠24歳の山崎達璽監督が
日本独自の官能美を大胆かつ繊細に
描ききった記念碑的作品。
フランスの新人映画祭で
“現代のミゾグチ”と絶賛され
第52 回カンヌ国際映画祭
シネフォンダシオン部門でオープニング上映
そのモノクロームの映像美は、国内でも
イギリス・イタリア・韓国などでも
高い評価を受けたそうです。
音楽:「Jazztronik」として国内外の
クラブ・シーンで絶大な人気を誇る野崎良太。
桜塚やっくんの芸名で活躍していた芸人の
故・斎藤恭央が若き日の川端康成の役です。
ストーリーは忠実に描いた伝記ではなく
虚実を織り交ぜた独自の解釈で
舞台は大正の終わり
かつて画家・詩人として一世を風靡した
竹久夢二は、人知れず人形作りに執心していた。
覇気を失った夢二が想いを馳せるのは、
大正ロマン華やかなりし頃のこと……。
多くの女性と浮き名を流した夢二と
女性たちとの愛憎劇、人間の儚さ、
禁断のエロティシズム・・・
果たして夢二の人形とは何を意味するのか?
答えは映画をご覧ください^^
さて、ここからは
海外の巨匠たちの映画も見ていきましょう。
画家映画~フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
この映画は2回も見ました。
フェルメールが、絵の具を作るところも
詳細に描かれています。
若いスカーレット・ヨハンソンが
とっても美しくて
演技にも見惚れてしまいます。
『真珠の耳飾りの少女』は
オランダの画家ヨハネス・フェルメールの
代表作の一つ。
『青いターバンの少女』
『ターバンを巻いた少女』
とも呼ばれます。
画家の映画と言われて浮かぶのは
オランダ美術の巨匠
ヨハネス・フェルメールの
「真珠の耳飾りの少女」
が描かれるいきさつを
つづった映画です。
「心まで、描くの・・・」
ちょっぴり照れてしまうような
キャッチコピー。
あの絵のモデルの少女を演じた主役は
若かりし頃のスカーレット・ヨハンソン!
後にあの「アベンジャーズ」や
「ルーシー」を演じる
私も好きな大女優さんです。
ハリウッドを代表するグラマラスボディで
アメリカで最も稼ぐ女優と呼ばれますが
既にこの時から色気と演技がすごいです。
彼女の表情がたまらなく魅力的で
見ている私まで恋に落ちそう♡
そして一見ジョニー・デップ似の
フェルメール役の俳優さんは
コリン・ファースという方です。
さて、この映画のテーマは
あの名画の少女の表情は
一体どのように描かれたのか?
実際はモデルが存在したかどうかも
謎らしいですが
この映画はアメリカ出身の小説家
トレイシー・シュヴァリエの
ベストセラー小説を
忠実に映画化した作品だそうです。
映画では
「真珠の耳飾りの少女」のモデルの少女は
フェルメール家に仕えるメイドでありつつ
すばらしい美的センスの持ち主なんです。
工房のお掃除を命じられた時も
窓を開けると
作画中の光の挿し具合が変わることや
細かなことに気付くのがすごい。
フェルメールに
絵の具作りを任されるほど
信頼されます。
(この子は違う・・・)
とフェルメールは少女の非凡を見抜き
「お前を描きたい」といいます。
そして段々とフェルメールとの間に
プラトニックな気持ちが芽生え
奥さんに嫉妬され、苛められて・・・
この奥さんが全く夫の芸術を理解しない
嫉妬ばかりするおバカさんで
も~、腹が立ちます。
対照的に
スカーレット・ヨハンソンは
貧しいけれど美しく、
知的で控えめで純粋で。
ヨハンソンの表情が
静かながら、実に官能的です。
絵のモデルをしているとき
唇をなめるしぐさは
同性でもドキッとしちゃいますよ。
またストーリーだけでなく
私が一番興奮したのは
少女のターバンの青色に使われた
「幻の青」
「フェルメール・ブルー」
の絵の具が生まれる工程!
これは必見です!
17世紀、金と同じくらい高価だった
ラピスラズリという青い宝石をすりつぶして
ブルーの顔料を作っている様子がみられます。
画家は「おおっ!」と
思わず身を乗り出してしまうシーンですね。
これは間違いなくオススメなので
フェルメールがお好きな方はぜひ^^
画家映画~ゴッホ映画「最期の手紙」
ゴッホ 映画「最期の手紙」
「ひまわり」などの名画で知られる
フィンセント・ファン・ゴッホの最期は
自殺だったのか、他殺だったのか?
ゴッホの油絵作品が動いているような
非常に面白い映像は一見の価値ありです。
自殺したとされる画家ゴッホが
弟のテオに宛てた最後の手紙を
託された主人公。
その責務を果たそうと奔走するうちに
ゴッホの死の真相に迫るサスペンス映画。
主演は『ジュピター』などに出た
ダグラス・ブースが務めています。
画家映画~ゴッホ「永遠の門ゴッホが見た未来」
生前にたった1枚の絵しか売れなくて
みんなに「不愉快だ」と理解されず
親からも友人からも疎まれ
貧しい環境だったら・・・
彼のように生涯、絵を描き続ける
ことができるでしょうか?
多くの人間は
途中であきらめて
違う道を選ぶでしょう。
天才とは継続できる才能の事だと
感じます。
ゴッホの生涯は切なくて
本当に涙なしでは見られません。
牧師の息子で根が純粋なんです。
でも不器用で、コミュ障で
どんどん歯車が狂っていきます。
大天才なんですが理解されず
生きているうちは皆に疎まれて
全く陽の目を見ないんですよね。
ゴッホ「永遠の門ゴッホの見た未来」
「どんな時も絵を描かずにはいられない」
「他に何もできないからだ。
何かが僕の中にいる。
誰にも見えないものが見える」
「自制心などいらない。
これがアートだ」
ゴッホは生前に報われなかった
最も悲しい天才アーティストの一人です。
しかしこの映画を見ると
「僕は未来のために描いている」
という言葉に
ちょっと救われる気がします。
あと、弟のテオの存在も
救いですね。
弟は兄の才能を心から信じていました。
だからこそ彼の絵は
歴史に残ったのです。
この映画の監督は
『潜水服は蝶の夢を見る』で
アカデミー賞4部門にノミネートされ
カンヌ国際映画祭と
ゴールデングローブ賞の監督賞を獲得した
ジュリアン・シュナーベル監督です。
アカデミー賞主演男優賞
ノミネート
第75回ヴェネチア国際映画祭
最優秀主演男優賞 受賞
ゴッホの眼に映る世界は、美しさに溢れ
彼はそれをカンバスに描き続けた。
生前にたった1枚の絵しか売れなくても
みんなに「不愉快だ」と理解されなくても
いつか必ず未来に感動が伝わると信じて・・・
そんなゴッホが見ていた世界を
スクリーンに描き出したのは
自身も画家でもある映画監督
ジュリアン・シュナーベル。
天才と天才のぶつかり合い、必見。
画家映画~月と六ペンス(ゴーギャン)
『月と六ペンス』は
ゴッホの友人でもあったゴーギャンの
人生を描いた物です。
「描かないじゃいられないんだ。
自分でもどうにもならないのだ。
水に落ちた人間は、
泳ぎがうまかろうと拙かろうと、
そんなこと言っておられるか。
なんとかして助からなければ、
溺れ死ぬばかりだ」
『月と六ペンス』は、1919年に出版された
サマセット・モームの小説です。
画家のポール・ゴーギャンをモデルに、
絵を描くために安定した生活を捨て、
死後に名声を得た人物の生涯を、
友人の一人称という視点で書かれています。
映画の「月と六ペンス」は
1942年にサマセット・モームの小説を
映画化したもので
全て史実に忠実なわけではなく
一部は画家のポール・ゴーギャンの
生涯に基づいてえがかれています。
ディミトリ・ティオキンがアカデミー作曲賞
ドラマティックまたはコメディー写真の
スコアリングにノミネートされました。
画家映画~ゴーギャンタヒチ、楽園への旅
ゴーギャンの映画はもうひとつあります。
こちらは私も見ました。
画家の映画~ゴーギャン タヒチ、楽園への旅
『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』は
2017年のフランスの伝記映画。
監督:エドワール・ドゥリュック
出演:ヴァンサン・カッセル
チュアイ・アダムズなど。
この時代の天才画家は
悲しいくらいにみんな不幸。
・若いころは都会の酒場で飲んだくれて
仲間たちと夢を語り合う
(この集団がほぼ後の天才画家と詩人)
・お互いの思想を語り合い衝突する。
・人生のどこかで画家にとっての
「ミューズ」(女神)に出会い
名作が多数生まれる。
・「パリはダメだ」と南仏で創作活動して
なかなか売れなくてアル中になる。
・貧困の中、病気で死んで、死後に評価が上がる。
よくあるパターンですが
ゴーギャンはなんと
タヒチまで行っちゃいます。
「不遇の画家」と言われるフランスの画家
ポール・ゴーギャンが
19世紀後半に新天地を求めて南太平洋の島
タヒチへと旅立ち、その地で見いだした
楽園生活、美しい女性との出会いと苦悩。
タヒチの大自然の中でであった
彼にとってのミューズ
「原始のイヴ」をモデルに
名画が生まれる瞬間が描かれています。
巨匠の名画が生まれる瞬間って
本当にワクワクしますね。
でもどの画家も願わくば
生きているうちに認められて欲しい・・・
ゴッホやゴーギャンをみていると
切ないくらいそう思います。
画家映画~リリーのすべて(リリー・エルベ)
『リリーのすべて』は、2015年に
イギリス、アメリカ合衆国、ドイツで
製作された伝記映画です。
原作は
世界初の性別適合手術を受けた
デンマーク人の画家でイラストレーター
リリー・エルベを題材とした
デヴィッド・エバーショフによる小説
『The Danish Girl』です。
リリー・エルベは1882年生まれ。
1904年に当時学んでいた
デンマーク王立美術院で出会った
ゲルダ・ゴトリプと結婚します。
ゲルダも同じくイラストレーターで。
エルベが女性の服装をするようになったのは
このゲルダの絵のモデルが現れず
代わりにエルベがストッキングとヒールを
身につけて脚のモデルになったのが
きっかけだったそうです。
リリー・エルベには妻がいました。
その妻ゲルダとの愛を描いた伝記ドラマです。
監督:
第83回アカデミー賞の4部門で受賞した
『英国王のスピーチ』のトム・フーパー。
エルベ:性別違和に苦悩する主人公は
『博士と彼女のセオリー』のオスカー俳優
エディ・レッドメイン。
一番の理解者として夫を支え続けた妻役は
『コードネーム U.N.C.L.E.』の
アリシア・ヴィキャンデルです。
画家映画~ある画家の数奇な運命(ゲルハルト・リヒター)
『ある画家の数奇な運命』は
現代美術界の巨匠、
ゲルハルト・リヒターの半生をモデルに
ドイツのナチス政権下の「歴史の闇」と
自由を求める「芸術の光」
を描いている映画、とされています。
予告編にあるように
クルト(トム・シリング)は
芸術を愛する叔母の影響で
絵画が好きになりますが
叔母は精神を病んでしまい
ナチス政権の安楽死政策によって
殺されてしまいます。
彼にとってつらい記憶となりますが
その後、東ドイツの美術学校で
叔母によく似たエリーと恋に落ちます。
彼女の父(セバスチャン・コッホ)は
叔母の死に関わった元ナチス高官!
その事実を知らないまま
クルトはエリーと結婚してしまいます。
芸術の自由を求めてクルトはエリーと
西ドイツに亡命し、創作活動に没頭し…
2018年のドイツの恋愛ドラマ映画で
監督はフロリアン・ヘンケル・
フォン・ドナースマルク
出演は
トム・シリング
セバスチャン・コッホ。
画家映画~カラバッチョの映画は3本
ミケランジェロ・メリージ・
ダ・カラヴァッジオを主人公にした映画は
私が捜したところ3本あるようです。
まず
①映画『カラヴァッジオ』は、
1986年公開のデレク・ジャーマン監督
によるイギリス映画。
ミケランジェロ・メリージ・
ダ・カラヴァッジオを主人公にした映画で
完全な伝記ではなく、創作です。
「メドゥーサ」
「愛の勝利」
「執筆する聖ヒエロニムス」
などカラヴァッジオの作品も多く登場します。
②映画『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』
は、2007年のイタリアのテレビ映画。
監督はアンジェロ・ロンゴーニ。
16世紀イタリアの画家である
ミケランジェロ・メリージ・
ダ・カラヴァッジオの波乱の生涯を描いた
伝記映画です。
③映画『盗まれたカラヴァッジョ』は
2020年イタリアの名匠
ロベルト・アンドー監督が
イタリア美術史上最大の謎を、
華やかな映画業界の裏側を舞台に描く
サスペンス映画です。
1969年にイタリアで実際に起き、
半世紀に渡り未解決のまま謎だった
カラヴァッジョの名画「キリスト降誕」
の盗難事件の謎を映画化しようとして
巻き起こる事件。
画家映画~宮廷画家ゴヤは見た(フランシスコ・デ・ゴヤ)
『宮廷画家ゴヤは見た』は、
2006年のスペイン・アメリカ映画。
スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤが
活躍した時代を背景に描いた歴史映画です。
18世紀末スペイン、ゴヤは
国王カルロス4世の宮廷画家に任命され
一方で権力や社会を批判する絵画も
描いていました。
ある日、彼のミューズである
イネス(ナタリー・ポートマン)が、
異端審問所にとらわれてしまいます。
彼女を救おうとしたゴヤが見たものは・・・
この映画は純粋にアートを楽しみというより
悲惨で残酷なシーンが多く、
拷問シーンで気分が悪くなった
という感想もかなり聞きます。
怖いのが苦手な人には不向きかもしれません。
私も無理そうです。
グロは苦手ですね~。
画家映画~セザンヌと過ごした時間(セザンヌとゾラの友情)
『セザンヌと過ごした時間』は
セザンヌ没後110年を記念して製作された
2016年のフランスの伝記映画。
これも見ました。
天才画家と天才詩人の交流。
ゾラは知性派でコミュ力もあるので
若いうちから認められて成功します。
それに対して飲んだくれで
わがままで乱暴だけど
なぜか憎めない?
天才画家のセザンヌ
何度もけんかしますが幼馴染で
なぜか馬が合うんですよね。
ゾラがいい人♪
監督:ダニエル・トンプソン
出演:ギヨーム・カネ
ギヨーム・ガリエンヌなど。
「近代絵画の父」と称される
ポール・セザンヌと
自然主義文学を代表する文豪
エミール・ゾラの
長年にわたる友情を描いた映画。
こういう映画は安心して見られますね。
画家映画~フリーダ映画
『フリーダ』は、2002年
アメリカ合衆国の伝記映画。
メキシコの画家フリーダ・カーロの
人生を描いたもので
アカデミー賞を受賞しています。
メキシコ人の母とドイツ人の父をもつ
4人姉妹の3女として生まれた
フリーダ・カーロは奔放な少女。
18歳のとき、高校生の彼女は
衝突事故で大怪我を負ってしまう。
一命は取り留めたが
後遺症で子供を産めず、
重い障害と強い痛みが彼女を苦しめた。
寝たきりの生活となった彼女は父の勧めで
絵を描き始める。
絵の才能を開花させていった彼女は
奇跡的な回復を見せた。
やがて彼女は壁画の巨匠
ディエゴ・リベラに教えを乞い
2人は恋に落ちる…
画家映画~モンパルナスの灯(モディリアーニ)
『モンパルナスの灯』は、
1958年のフランス
画家アメデオ・モディリアーニの伝記映画。
監督・脚本をジャック・ベッケルが担当
ジェラール・フィリップが主演で
モディリアーニを演じている。
二人とも超が付く美男美女です。
そんなイケメン画家モディリアーニを
取り巻く女性たちとして
この映画はレベルの違う超美人さんが
やたら多く出てきます。
いまなら整形やメイクがありますが
この時代の本物の美人女優さんたちの
気品のある美しさは神々しいです。
画家映画~エゴン・シーレ 死と乙女
『エゴン・シーレ 死と乙女』
舞台は世紀末、
第一次世界大戦末期のウィーン。
表現主義を代表する天才画家
エゴン・シーレはスペイン風邪の流行で
妻エディットとともに瀕死の床にいた・・・
ちょうど今の新型コロナとだぶりますね。
時を遡ること、1910 年。
美術アカデミーを退学したシーレは、
同世代の画家仲間と新芸術集団を結成します。
16 歳の妹ゲルティの裸体画で頭角を現し
(妹との近親相姦的関係を父親は心配)
ヌードモデルのモアと出逢います。
褐色の肌を持つエキゾチックな彼女を
モデルにした大胆な作品で、
さらに脚光を浴びるシーレ。
その後、敬愛するグスタフ・クリムトから
赤毛のモデル、ヴァリを紹介されたシーレ。
(ヴァリはクリムトの愛人だったと言われる)
彼女を生涯のミューズとして数多くの名画を発表。
幼児性愛者という誹謗中傷を浴びながらも、
シーレは時代の寵児へとのし上がっていくが
第一次世界大戦が勃発し、
二人の関係は時代の運命に翻弄されてしまう…
少女ばかりを描き幼児性愛者の疑いで
裁判沙汰もおこしますが
「芸術をなめるな!」
と叫ぶシーンは印象的です。
20世紀初頭に活躍し
28歳の若さで早逝した異端の天才画家
エゴン・シーレの半生の物語で
エゴン・シーレとクリムトの作品が
たくさん出てきて見ごたえあります!
エゴン・シーレはヌード画家と呼ばれ
彼のそばには常に女性あり。
本人も相当モテたのでしょうか。
主役のエゴン・シーレを演じたのも
モデル出身のノア・サーベトラで
かなりの美形です。
師弟関係にあったクリムトとシーレは
共に映画になった作品は他にもあります。
こちらはドキュメンタリー映画です。
『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代』
画家映画~華麗なる激情(ミケランジェロ)
『華麗なる激情』(ミケランジェロ)
キャロル・リード監督による1965年の
歴史ドラマ映画。
原作はアーヴィング・ストーンの伝記小説
『ミケランジェロの生涯 苦悩と歓喜』
チャールトン・ヘストンが
ミケランジェロを
レックス・ハリソンが
ユリウス2世を演じています。
共に名優中の名優です。
ストーリーは
1508年。
教皇は自分が建てたシスチネ礼拝堂の天井に
「12使徒のフレスコ画を描け」
とミケランジェロに命じます。
ミケランジェロはどうしても気が進まず
悩んで描きかけのまま、行方不明に。
教皇お気に入りの建築家ブラマンテがは
若い画家ラファエルを紹介しますが
教皇の気に入らず
「ミケランジェロを探せ」と布告を出します。
ミケランジェロは石切場に隠れて
大理石を切り出す肉体労働をしていたのです。
軍が探しに来て山に逃れたある夜、
「そうだ!旧約創生記を描こう!」
と突如構想がひらめきます。
ミケランジェロは自ら教皇に許しを請い
天井画制作に心魂を傾ける・・・という
画家の映画にもっとも多い
「この絵が出来るまでのいきさつ」
がテーマですが
どんなに偉い人に頼まれても
気が乗らないと書けないし
構想が浮かべば
頭を下げてでも描きたくなるのが
今も昔も画家という人種なのだと感じます。
・・・それにしても
「天井画」のオーダーって過酷!!!
この時代の映画って、
本当に味があって良いですよね。
画家映画~キャリントン
『キャリントン』は、1995年に制作された
イギリス・フランス合作映画です。
このドラデホートン・キャリントン
(通称キャリントン)は、
イギリスの装飾的な女流画家で
ブルームズベリーグループのメンバー。
ドラという名前は「下品」と嫌って
姓でしか呼ばせなかったそうです。
なので「キャリントン」です。
クリストファー・ハンプトン監督・脚本。
画家のドーラ・キャリントンの伝記映画。
キャリントンを演じたのは
エマ・トンプソン。
ブルームズベリー・グループの一員であった
リットン・ストレイチーとの関係を中心に
描いた映画です。
第48回カンヌ国際映画祭において
審査員特別賞、男優賞を受賞しました。
舞台は第一次世界大戦中のイギリス。
女流画家のキャリントンは、
作家のリットンという男を紹介された。
彼は同性愛者だと公言していたが、
彼も彼女に興味を持ち、キャリントンも
彼を愛するようになり
二人は田舎で共に暮らし始め…
画家映画~クリムト映画
『クリムト』は2006年制作の映画。
グスタフ・クリムトの生涯を描く伝記映画。
クリムトの映画は
3本見つかりました。
画家映画~クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代
『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代』
世紀末19世紀末から20世紀初頭
ウィーンを代表する画家
グスタフ・クリムトとエゴン・シーレ
没後100年を記念して作られた
ドキュメンタリー映画。
ミシェル・マリーが監督を務め、
日本語ナレーションを柄本佑が担当。
「ユディトI」「接吻」などが代表作で
ウィーン分離派で中心的役割を果たした
グスタフ・クリムト。
そのクリムトと深い関わりを持ち
(弟子だったり、愛人を引き継いだり)
「自画像」「死と乙女」などをかいた
エゴン・シーレ。
二人は人間の不安や恐れ、エロスを描き
革新的な作品を生み出した。
この映画では彼らの作品を所蔵する美術館
など巡りウィーンの黄金時代が
丁寧に紹介されています。
画家映画~「黄金のアディーレ」クリムト映画
バロック3大画家の一人であり
世界3大名画の一枚を描いた画家
ルネッサンス以来最高の画家
偉大な才能を讃えられてきた画家
レンブラントの名を知らない者はないでしょう。
当時の画家の社会的地位は低かったのに
レンブラントは30代で肖像画家として
大成功を収め
多くのセレブや有力者から次々と依頼が舞い込み
それを数多くの弟子たちとこなし、
売れっ子作家としてひと財産を築いた彼は
1642年を境に突然、転落の一途を辿り
破産宣告を受けるまでに至ります。
レンブラントにいったい何があったのか?
その鍵は「夜警」にある?
この最大の謎に迫るのが
映画『レンブラントの夜警』です。
監督:美術作家としても活躍する
鬼才ピーター・グリーナウェイ監督
オランダの至宝といわれ、
門外不出名画「夜警」に隠された秘密とは…
名画が生まれた背景と
隠された秘密を暴くお話、
ミステリーもワクワクしますね。
画家映画~まとめ
さて、「画家の映画」を
たくさん見てきましたが
いかがでしたか?
結構見てきたつもりでしたが
まだこんなにも面白い映画があったんだと
私もワクワクして
これからの楽しみが増えました。
ここにない良い映画があったら
是非コメントで教えてくださいね。
それではまたお会いしましょう。
さよなら、さよなら、さよならw
(このセリフが分かったら同世代かな~^^)
*参考資料:ウィキペディア、Youtube予告編
他、サイトのリンク先を貼っておりますので
詳しくはそちらをご覧ください。