目次
【判じ絵面白い】判じ絵が漫画「ONE PIECE」に登場!
手足がゴムのようにびよ~んと伸びる
麦わら帽子の青年ルフィが
海賊王を目指して仲間たちと冒険する
尾田栄一郎先生の漫画「ONE PIECE」。
「週刊少年ジャンプ」連載の
超・超大人気アニメですよね。
私の夫も大好きで
毎週楽しみにしているようです。
この「ONE PIECE」938話に
「判じ絵」
(絵で表した謎解き)が登場してまして
私は既にこのテーマで
ブログを書いていたので
「おおっ!」っと驚きました!
「判じ絵」自体は実際に
江戸時代の町民文化で、大流行しました。
これ、何の意味か解けますか?
おっと、その前にご挨拶を
忘れちゃ~いけねぇ!
(江戸口調w)
皆さん、おひかえなすって。
JOFAアートスクール校長
曼荼羅アーティストの
MASAKOでぇ~ござんす。
本日のテーマは
「判じ絵」でござんすよ。
【判じ絵面白い】判じ絵「ONE PIECE」より
判じ絵は、絵のなぞなぞですが
「ワンピース」の中では
謎解きの暗号として出てきます。
「慎重に配ってくれていたはずだが、
どこでどう漏れたかはわからぬ・・・!!
暗号にしたのも
万が一他の者の手に渡った時のため。
しかし足首の印とこの半じ絵は
すでにひもづけられてしまった。
都ではいま、同志たちが次々と
カイドウ、オロチの手の者に
捕らえられているらしい」
おやおや!!!
仲間以外にばれないように
謀反の場所や日時を暗号化して
「判じ絵」で配っていたのに
敵にばれちゃったみたいですね!
それで、反逆者狩りが多発して
錦えもんやミンク族が大混乱しています。
【判じ絵面白い】最初の判じ絵(ONE PIECE)読み方
判じ絵を見てみましょう。
「火」の「鳥2羽」に蛇の「ハブ」。
↓
日時:「火祭り」の日、夕刻「酉二つ」
集合場所:「刃武港」
「酉二つ」は「酉二刻」
今でいうなら夕方の
午後5時30分〜午後6時00分くらいです。
うん、集まりやすそう(笑)
そして特徴的な
「逆三日月のマーク」があります。
これを配りたいのは
「足首に逆さ三日月の印を持つ仲間」達。
でも
せっかくの「判じ絵」や「月の印」が
作戦の途中で敵にばれてしまいましたので
急遽、作戦変更です。
【判じ絵面白い】変更された判じ絵(ONE PIECE)読み方
蛇のハブに2本の線が足されました。
さあ、どういう意味になったのかな?
同志達に作戦変更だよ~と
「新たな集合地」を知らせているようです。
敵のカイドウ達がいるのは
地図の手前側「鬼ヶ島」です。
なので最初の集合場所は
鬼ヶ島を攻撃しやすいように
「刃武(ハブ)港」でした。
これがバレちゃったので場所を変更しますが
数千人の仲間たちが船で鬼ヶ島を目指すなら
集合場所は、その近くの港。
ということで
蛇に足を描いて
ハブ港→トカゲ港・・・
隣の港に変更したというわけ^^
いやはや、漫画とはいえ
よく考えられています。
この漫画「ONE PIECE」のおかげで
「判じ絵」を知ったり
興味を持った子供たちも
多いのではないでしょうか。
と考えるとすごく
教育的価値もありますよね。
尾田栄一郎先生
さすがでございます。
「鬼滅の刃」もそうですが
最近の漫画って取材力が
すごいんですよね~。
感心してしまいます。
そんな私はいま
信念を貫く男
「六本木クラス」にドはまり中。
(ドラマ・梨泰院クラスの原作)
え?聞いてないwww
てやんでい。
べらんめえ。
さてさて、
「判じ絵」「判じ物」
平安時代にはすでに似たような遊びが
あったようです。
江戸時代の町民文化では
浮世絵で描かれた判じ物が出回るようになり
同じ絵をたくさん刷れるので
庶民が手軽に楽しむようになりました。
当時は「なぞ」と呼ばれていたそうです。
詳しく見ていきましょう。
【判じ絵面白い】「判じ絵」とは
判じ絵(はんじえ)とは?
絵で表したなぞ解き。
アートを読み解いて答えを導き出すなぞなぞ、クイズです。江戸時代の末期に庶民の間で幅広く親しまれ流行しました。
参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
江戸名所判じ物クイズ(国立国会図書館)
浴衣や手ぬぐいの柄としてよく知られている
「鎌○ぬ(かまわぬ)」も、
江戸時代前期から存在する判じ絵の一種
といわれています。
鎌+輪+ぬ=鎌輪ぬ=構わぬ
江戸時代に役者文様として流行った「構わぬ(鎌輪ぬ)」
七代目市川団十郎が身に付けた事で流行った柄です。
市川團十郎が流行らせる前にもこの
「構わぬ文」を身に付けた人々がいました。
それが今でいうヤンキーみたいな
「町奴」さんたちです。
ハデハデな格好を好み、
集団で町中を闊歩していました。
「やりたい放題やってやらあ!
俺らに構うんじゃねぇ~~~!!」
的な意味の「構わぬ」だったとか。
そういえば、昭和の暴走族や不良も
学ランやジャンパーに刺繍をしていました。
若い皆さんは読めますか?
「唯我独尊」
「夜露死苦(よろしく)」
「喧嘩上等」
「本気(マジ)」
「阿離我拓(ありがとう)」
「仏恥義理(ぶっちぎり)」
「走死走愛(そうしそうあい)」
「愛羅武勇(アイラブユー)」
「愛死天流(あいしてる)」
「魔苦怒奈流怒(まくどなるど)」
「摩武駄致(まぶだち)」
「鬼魔愚零(きまぐれ)」
などなど。
私はヤンキーではありませんでしたが
ほぼ読めます。笑。
懐かしい・・・
町奴の「かまわぬ」もニュアンスは
昭和のヤンキーさんたちにそっくりです。
ですが、町奴の間で大流行した後
いったんは「構わぬ文様」は衰退。
そして歌舞伎役者の
市川團十郎が身に付けた事により
再びブームが起きたそうです。
この時のニュアンスはちょっと変わります。
市川團十郎はある演目の
浪花の次郎役で身に付け
火消(今の消防士)もこれを身に付けます。
この時代の彼らはヤンキーではなく
ヒーローなんです。
「水火も構わない!
俺たちゃ捨て身で弱いものを助けるぜ」
というカッコイイ「粋な男」として
流行ったという歴史があります。
同じ「かまわぬ」でも
ヤンキーからヒーローへ!
江戸時代の文化ってエスプリが効いていて
めちゃくちゃ面白いんです。
このように判じ絵は江戸時代に入ってから
成熟、完成へと向かいます。
幕末期以降も多くの浮世絵師たちによって
判じ絵が描かれ、大流行しました。
平安時代後期から行われていた
「ことば遊び」の要素
中世以降の様々な「なぞ」の要素
などが組み合わさり形成されたと考えられ
テーマは江戸の名所の地名や、動植物、
台所用品、役者や力士の名前など
色々あって、今の私たちが見ても
すごく面白いです。
いつの時代も大人も子供も
なぞなぞは大好き!
この後に色々載せますので、
ぜひトライしてみてくださいね。
【判じ絵面白い】「判じ物」とは
判じ物(はんじもの)とは?
文字や絵画に隠された
意味を当てるなぞ解きのこと。
発祥は詳しく判っていないそうですが
平安時代にはすでに似たような遊びが
あったようです。
江戸時代の町民文化では
浮世絵で描かれた判じ物が出回るようになり
同じ絵をたくさん刷れるので
庶民が手軽に楽しむようになりました。
当時は「なぞ」と呼ばれていたそうです。
こちらの歌川重宣「江戸名所はんじもの」
は江戸の名所をテーマにしたなぞです。
それぞれの絵が江戸の地名を表しています。
これは後で解きましょう♪
かなり楽しい「脳トレ」になりますよ。
【判じ絵面白い】「判じ読み」とは
判じ読み(はんじよみ)とは?
文字で表されるなぞ解きです。
字謎(じなぞ)とも呼ばれます。
掛詞を使って表と裏に2つの意味を持たせる
表現法も判じ読みと呼ばれます。
例)
問1:「一斗二升五合」
こたえ:
一斗は五升の倍
二升で「升升」
五合は升の半分なので・・・
「ごしょうばい-ますます-はんじょう」
「ご商売益々繁盛」
問2:「春夏冬」
春夏秋冬の中の秋がない
「あきない」
判じて読むと
「商い」
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A4%E3%81%98%E7%89%A9
みなさん、解けましたか?
わたしは2だけ分かりました^^
おもしろい~♪
【判じ絵面白い】アートのなぞなぞ・クイズ・脳トレ判じ絵
江戸時代の地名ですが
今でも同じ地名があるので
いくつかは解けると思います。
例えば・・・
①「目が黒いお侍さん」は?
②「あ」がしたおならが臭い
③「矢が4本」で?
④「頭が鶴、下半身がキジ」は?
⑤「絵の上に鵜がいます」どこ?
答えは絵の下に・・・
①目黒 ②浅草 ③四ツ谷 ④築地 ⑤上野
____________________________________________
こちらも江戸の名所あてクイズです。
①絵が飛んでいます
②肩に駒が・・・
③赤い羽根は?
④日本の梯子で?
⑤ネギが4本で?
答えは絵の下にあります。
①江戸橋 ②駒形 ③赤羽根 ④日本橋 ⑤根岸
解けましたか?
その他の答えはこちらにあります。
参考:江戸名所判じ物クイズ
【判じ絵面白い】子供も簡単、脳トレ判じ絵
へ+ひ+‘‘
=へび
お茶をたてているガマガエル
=茶釜
目が水の字
水が目
=みずがめ
【判じ絵面白い】大人も面白い脳トレ判じ絵
歯+さかさまの猫
=は・こね=箱根
釜を切っている
=かまきり
象+金太郎の上半身
=ぞうきん
最後に、生き物クイズです。
この絵にかくれている
5つの生き物は?
答えは・・・
・ 頬(ほう)に棒(ぼう)
「ホウボウ」
・太鼓(たいこ)の真ん中がない
「タコ」
・屁(へ)に火(ひ)に濁点
「ヘビ」
・矢(や)を子守りしている
「ヤモリ」
・対面(たいめん)しているふたりの上半身
「タイ」
【判じ絵面白い】アートのなぞなぞ・クイズ~まとめ
いかがでしたか?
今日のお題は結構いい
「脳トレ」になったと思います。
本日のまとめ
判じ絵とは?
絵で表したなぞ解き。
アートを読み解くなぞなぞ、クイズです。
こうやって、アートに触れていると
江戸時代も今もあんまり変わらないんだ!
って思えます。
世界も近く感じます。
アートは時も空間も超えて
人々を平和に結び付ける力があります。
私達のご先祖様を、ちょっと
身近に感じてもらえたら幸いです。
そしてゆくゆくは
世界平和にもつながればいいなぁ
と思って日々活動しております。
美術館でも「判じ絵展」は
時々あるかもしれませんので
近くでイベントがあれば
親子でぜひ足を運んでみてくださいね。
ではまた、お会いしましょう。
Thank you にゃん♪
参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
江戸名所判じ物クイズ(国立国会図書館)など
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