目次
和柄・和模様・和風の模様
伝統工芸品から、ファッション、アニメまで
着物や千代紙や和風の雑貨コーナーなどでも
日常的によく見かける「和模様」。
日本古来から愛されてきた柄は
かっこいい 模様だったり
かわいい模様だったり
見るだけでホッと癒される模様だったり
本当に様々な表情を見せてくれます。
和柄には昔から特別な意味を持つものも
たくさんあります。
長く愛されてきた模様には
縁起の良い、おめでたい意味の柄も多く
贈答品(贈りもの)によく使われます。
ここでは主に縁起の良い
日本の伝統模様である和柄の意味と
模様の上手な描き方をご紹介します。
知っていれば楽しいですし
ちょっと人に教えてあげられますね。
円文様、丸、水玉模様、ドット
円文様、丸が縁起がいい
これは世界共通です。
丸い形は
完全と統一、無限に発展する形。
日本では「円」「丸」
海外では「ドット」、サークル
という呼び方があります。
現代アートの巨匠
草間彌生さんの水玉も有名ですね!
円模様についてはこちらに詳しく
まとめております。
縞模様、格子
縞模様は中世ヨーロッパでは
なんと、悪魔の模様でした!
でも日本では紅白の垂れ幕もありますし
とても縁起の良い模様です。
不思議ですね~。
なぜ、こんな違いがあるのでしょうか?
子供たちに大人気の絵本
「ウォーリーをさがせ!」
彼の縞模様の服、実は・・・
とってもコワ~イ殺人犯だった!?
この謎についても
こちらに詳しくまとめました。
「鱗柄」は魔除け、再生、厄除けのお守り
同じ大きさの三角形が整然と並ぶ
「鱗柄、鱗模様」。
シンプルな構成のためか、
世界中で古くから見られる模様です。
日本では蛇や龍の鱗がイメージされ、
「再生」「厄除け」の意味があり
昔からいろんな面白い伝説があるんです!
ちょっと神秘的な鱗模様について
こちらに詳しくまとめました。
歴史好きな方も必見!
子供の成長には魔除けの麻の葉柄、市松柄
麻の葉柄は、麻の葉をモチーフとして
正六角形と結びつけた幾何学模様。
もともと魔除けの意味がある三角形が
集まってできた六角形は、
より強力な魔除けの力があるとされました。
また、麻の丈夫さ・成長の早さにあやかり
子供達の健やかな成長を願い、
赤ちゃんの産着や子どもの着物に
昔からとてもよく使われる柄でした。
市松柄
その柄が途切れることなく
続いて行く「繁栄」の意味。
子孫繁栄や事業拡大。
とっても縁起が良い模様なんです。
この二つの模様は最近大ヒットした
「鬼滅の刃」にちなんで一緒に
まとめて解説しましたので
こちらをご覧ください。
和柄模様の脳トレぬり絵は
こちらでプレゼント中です!
大人の塗り絵プレゼントはこちら!無料(大人・高齢者・子供向け)花、ひな祭り、バレンタイン、節分、曼荼羅
健康長寿の「亀甲模様」
亀の甲羅に見立てた六角形を並べた
「亀甲模様」。
「鶴は千年、亀は万年」
と昔からいうように
亀は長寿の象徴なので
亀甲も長寿を意味する吉祥柄です。
六角形の中に花柄など他の模様を
組み合わせるアレンジも数多くあり
お祝いの席でとっても好まれている柄。
「長生き」「長寿」の意味があるので
敬老の日や誕生プレゼントにおすすめです。
強い生命力、繁栄を表す「唐草模様」
つる草が四方八方に元気に伸びていく
生命力を模様にした
「唐草模様」
強い生命力や繁栄を象徴する
縁起がよい吉祥文様です。
ちなみに、
泥棒って・・・
唐草模様の風呂敷の
イメージがありますよね。
なぜでしょうか?
そして唐草模様のきれいな描き方は?
こちらで詳しく解説しています♪
無限に続いていくことを願う「紗綾形」(さやがた)
「紗綾形」模様は、まんじ。
漢字の「卍」を斜めに崩してつなげた柄。
紗綾織という織物から名づけられました。
無限の意味を持つ「卍」の連続紋なので
家の繁栄や長寿などを意味し
特にお祝いの席によく使われます。
そしてTVでもよく見かけますよね。
時代劇の「遠山の金さん」
「大岡越前」実は同じ背景です。
「笑点」
どうしてこんな風に使われるのか?
こちらのライブ講座で5:26あたりから詳しく
「さやがた」の説明をしております。
円満を願う「七宝柄」
円形を4分の1ずつ重ねて描く
「七宝柄」は
「円満」の意味が込められた吉祥柄。
特に縁起がいい柄を集めた
「宝尽くし」にも使われる和柄です。
輪が永遠に繋がる模様なので
人との調和やご縁を願う模様。
つまり、結婚祝いにはもちろん良いですし
就職や引っ越しなど様々なお祝いのシーンで
とっても重宝される柄ですね。
円模様だけでも縁起が良いのに
さらに・・・という感じです。
円模様についてはこちらに詳しく
書いております。
飛んでいった矢は戻らない。卒業や嫁入り道具に「矢絣」
一度飛んでいけば戻ってこない!
そんな矢の羽根をモチーフにした
「矢絣」。
江戸時代には
「嫁入り道具に矢絣の着物を持たせる」
(出戻ってこない)縁起柄とされました。
そして昭和レトロの代名詞でもあり
女学生が卒業式に着る着物としても
大人気です。
なぜでしょうか?
ヒントは「はいからさんが通る」
こちらで詳しく解説していますよ♪
未来永劫平穏を願う「青海波(せいがいは)」
穏やかな波を模様にした
「青海波(せいがいは)」は、
「未来もずっと平穏無事に」
という意味が込められた吉祥柄です。
穏やかな日々が続いていくよう願いを込めて
結婚祝いにも好まれる和柄です。
この模様は鯉のぼりにも使われるので
「うろこ模様」と間違えられることが
多々あります。
うろこ模様は三角形なので、お間違えなく!
「千鳥模様」は勝利と豊かさを意味する縁起の良い和柄
千鳥模様の「千鳥」とは?
水辺にはかわいい
チドリ科の鳥がいます。
日本にいるのは
「コチドリ」や「シロチドリ」
水辺を群れで飛ぶ千鳥の姿は
とても愛らしくて
昔から着物模様などに使われた和柄です。
「千」=数が多い。
鶴でも「千羽鶴」といいますね。
それと同じです。
「千鳥」とは千の鳥。
「水辺にいるたくさんの鳥」
の意味もあるようです。
「千鳥」=「千取り」
勝利と豊かさを表す縁起の良い模様
とされています。
海辺を飛ぶので
青海波と合わせることも多いです。
そして、皆様ご存じの博多名物
千鳥屋の銘菓「千鳥饅頭」
これは私の地元、福岡県飯塚市の銘菓です。
ひよこ饅頭と並んで大人気です!
丸い形に千鳥の模様のおいしいお饅頭で
昔からお祝いのお菓子としても
よく利用されています。
丸ボーロの中に白あんがつまっている
和洋折衷の千鳥饅頭は
皮も餡もとってもおいしいのです!
ちょっと地元ネタでした!笑
鳥の絵については
こちらに詳しく解説しています。
↓ ↓ ↓
それぞれに意味がある「花柄」の和模様
縁起の良い和柄といえば
花柄もたくさんあります。
奈良時代には「花」といえば梅でした。
早春にいち早く花をつける梅は、
常緑の松、雪に耐える竹とともに
「歳寒三友」と呼ばれ
とってもおめでたい花です。
平安時代ごろには「花」といえば桜。
「サクラサク」は合格の意味。
日本の代表するイメージですね。
そして「牡丹」
中国では富貴の象徴とされ
平安時代に日本に渡り
平安貴族たちに
「美と権力の象徴」とされます。
百獣の王である獅子と組み合わせた
「牡丹に獅子」
武将の甲冑や襖、屏風絵にも好まれます。
花柄には珍しく、男性にも好まれる
かっこいい和柄と言えます。
(唐獅子牡丹図 望月玉泉筆 京都・東本願寺蔵)
女性の浴衣にも花柄が多いです。
梅柄、桜柄、牡丹、紫陽花、朝顔、菊
萩、椿、水仙、藤・・・
花には「花言葉」があるように
花の和柄にもそれぞれ意味があります。
以上、本日は和柄についてでした。
私は和柄が大好きで
絵画でも陶器でもよく描く模様です。
一日で語りつくせるものではないので
このページはこれからも
順次、追加していく予定です。
ご覧いただき有難うございました。
参考:京屋HP
コメントを残す