目次
和柄・和模様・和風の模様
伝統工芸品から、ファッション、アニメまで
着物や千代紙や和風の雑貨コーナーなどでも
日常的によく見かける「和模様」。
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/d232a4f0-e1594373804300-300x194.jpg)
日本古来から愛されてきた柄は
かっこいい 模様だったり
かわいい模様だったり
見るだけでホッと癒される模様だったり
本当に様々な表情を見せてくれます。
和柄には昔から特別な意味を持つものも
たくさんあります。
長く愛されてきた模様には
縁起の良い、おめでたい意味の柄も多く
贈答品(贈りもの)によく使われます。
ここでは主に縁起の良い
日本の伝統模様である和柄の意味と
模様の上手な描き方をご紹介します。
知っていれば楽しいですし
ちょっと人に教えてあげられますね。
円文様、丸、水玉模様、ドット
円文様、丸が縁起がいい
これは世界共通です。
丸い形は
完全と統一、無限に発展する形。
日本では「円」「丸」
海外では「ドット」、サークル
という呼び方があります。
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/081b59787cf7f6ab115d9f21aa862dd7-203x300.jpg)
現代アートの巨匠
草間彌生さんの水玉も有名ですね!
円模様についてはこちらに詳しく
まとめております。
縞模様、格子
縞模様は中世ヨーロッパでは
なんと、悪魔の模様でした!
でも日本では紅白の垂れ幕もありますし
とても縁起の良い模様です。
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/1352116-300x300.jpg)
不思議ですね~。
なぜ、こんな違いがあるのでしょうか?
子供たちに大人気の絵本
「ウォーリーをさがせ!」
彼の縞模様の服、実は・・・
とってもコワ~イ殺人犯だった!?
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/0000054179_00-300x294.jpg)
この謎についても
こちらに詳しくまとめました。
「鱗柄」は魔除け、再生、厄除けのお守り
同じ大きさの三角形が整然と並ぶ
「鱗柄、鱗模様」。
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/fb9f9ac69b6636cdc3109580b3507364-300x300.jpg)
シンプルな構成のためか、
世界中で古くから見られる模様です。
日本では蛇や龍の鱗がイメージされ、
「再生」「厄除け」の意味があり
昔からいろんな面白い伝説があるんです!
ちょっと神秘的な鱗模様について
こちらに詳しくまとめました。
歴史好きな方も必見!
子供の成長には魔除けの麻の葉柄、市松柄
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/11/ひなまつりぬりえ透かしサイン.jpg)
麻の葉柄は、麻の葉をモチーフとして
正六角形と結びつけた幾何学模様。
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/toraya-shop_80001-2-300x300.jpg)
もともと魔除けの意味がある三角形が
集まってできた六角形は、
より強力な魔除けの力があるとされました。
また、麻の丈夫さ・成長の早さにあやかり
子供達の健やかな成長を願い、
赤ちゃんの産着や子どもの着物に
昔からとてもよく使われる柄でした。
市松柄
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/4bde2a6692ac146d45a511ab9bc8aaa6-300x172.png)
その柄が途切れることなく
続いて行く「繁栄」の意味。
子孫繁栄や事業拡大。
とっても縁起が良い模様なんです。
この二つの模様は最近大ヒットした
「鬼滅の刃」にちなんで一緒に
まとめて解説しましたので
こちらをご覧ください。
和柄模様の脳トレぬり絵は
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健康長寿の「亀甲模様」
亀の甲羅に見立てた六角形を並べた
「亀甲模様」。
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/2a53366938d406289514fd6fc238c816-e1594374720364-300x290.png)
「鶴は千年、亀は万年」
と昔からいうように
亀は長寿の象徴なので
亀甲も長寿を意味する吉祥柄です。
六角形の中に花柄など他の模様を
組み合わせるアレンジも数多くあり
お祝いの席でとっても好まれている柄。
「長生き」「長寿」の意味があるので
敬老の日や誕生プレゼントにおすすめです。
強い生命力、繁栄を表す「唐草模様」
つる草が四方八方に元気に伸びていく
生命力を模様にした
「唐草模様」
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/07/唐草模様2-300x225.jpg)
強い生命力や繁栄を象徴する
縁起がよい吉祥文様です。
ちなみに、
泥棒って・・・
唐草模様の風呂敷の
イメージがありますよね。
なぜでしょうか?
そして唐草模様のきれいな描き方は?
こちらで詳しく解説しています♪
無限に続いていくことを願う「紗綾形」(さやがた)
「紗綾形」模様は、まんじ。
漢字の「卍」を斜めに崩してつなげた柄。
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/20130329161106-300x300-1-300x300.gif)
紗綾織という織物から名づけられました。
無限の意味を持つ「卍」の連続紋なので
家の繁栄や長寿などを意味し
特にお祝いの席によく使われます。
そしてTVでもよく見かけますよね。
時代劇の「遠山の金さん」
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/foto_1491549244-241x300.jpg)
「大岡越前」実は同じ背景です。
「笑点」
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/IMG_5579-300x225.jpg)
どうしてこんな風に使われるのか?
こちらのライブ講座で5:26あたりから詳しく
「さやがた」の説明をしております。
円満を願う「七宝柄」
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/3eb2d0726c802517dbb67c2f7d0006eb.png)
円形を4分の1ずつ重ねて描く
「七宝柄」は
「円満」の意味が込められた吉祥柄。
特に縁起がいい柄を集めた
「宝尽くし」にも使われる和柄です。
輪が永遠に繋がる模様なので
人との調和やご縁を願う模様。
つまり、結婚祝いにはもちろん良いですし
就職や引っ越しなど様々なお祝いのシーンで
とっても重宝される柄ですね。
円模様だけでも縁起が良いのに
さらに・・・という感じです。
円模様についてはこちらに詳しく
書いております。
飛んでいった矢は戻らない。卒業や嫁入り道具に「矢絣」
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/ダウンロード.png)
一度飛んでいけば戻ってこない!
そんな矢の羽根をモチーフにした
「矢絣」。
江戸時代には
「嫁入り道具に矢絣の着物を持たせる」
(出戻ってこない)縁起柄とされました。
そして昭和レトロの代名詞でもあり
女学生が卒業式に着る着物としても
大人気です。
なぜでしょうか?
ヒントは「はいからさんが通る」
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/9784063932775_w-195x300.jpg)
こちらで詳しく解説していますよ♪
未来永劫平穏を願う「青海波(せいがいは)」
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/136939-300x131.jpg)
穏やかな波を模様にした
「青海波(せいがいは)」は、
「未来もずっと平穏無事に」
という意味が込められた吉祥柄です。
穏やかな日々が続いていくよう願いを込めて
結婚祝いにも好まれる和柄です。
この模様は鯉のぼりにも使われるので
「うろこ模様」と間違えられることが
多々あります。
うろこ模様は三角形なので、お間違えなく!
「千鳥模様」は勝利と豊かさを意味する縁起の良い和柄
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/images-300x112.jpg)
千鳥模様の「千鳥」とは?
水辺にはかわいい
チドリ科の鳥がいます。
日本にいるのは
「コチドリ」や「シロチドリ」
水辺を群れで飛ぶ千鳥の姿は
とても愛らしくて
昔から着物模様などに使われた和柄です。
「千」=数が多い。
鶴でも「千羽鶴」といいますね。
それと同じです。
「千鳥」とは千の鳥。
「水辺にいるたくさんの鳥」
の意味もあるようです。
「千鳥」=「千取り」
勝利と豊かさを表す縁起の良い模様
とされています。
海辺を飛ぶので
青海波と合わせることも多いです。
そして、皆様ご存じの博多名物
千鳥屋の銘菓「千鳥饅頭」
これは私の地元、福岡県飯塚市の銘菓です。
ひよこ饅頭と並んで大人気です!
丸い形に千鳥の模様のおいしいお饅頭で
昔からお祝いのお菓子としても
よく利用されています。
丸ボーロの中に白あんがつまっている
和洋折衷の千鳥饅頭は
皮も餡もとってもおいしいのです!
ちょっと地元ネタでした!笑
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鳥の絵については
こちらに詳しく解説しています。
↓ ↓ ↓
それぞれに意味がある「花柄」の和模様
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/06/160076a1-300x300.jpg)
縁起の良い和柄といえば
花柄もたくさんあります。
奈良時代には「花」といえば梅でした。
早春にいち早く花をつける梅は、
常緑の松、雪に耐える竹とともに
「歳寒三友」と呼ばれ
とってもおめでたい花です。
平安時代ごろには「花」といえば桜。
「サクラサク」は合格の意味。
日本の代表するイメージですね。
そして「牡丹」
中国では富貴の象徴とされ
平安時代に日本に渡り
平安貴族たちに
「美と権力の象徴」とされます。
百獣の王である獅子と組み合わせた
「牡丹に獅子」
武将の甲冑や襖、屏風絵にも好まれます。
花柄には珍しく、男性にも好まれる
かっこいい和柄と言えます。
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(唐獅子牡丹図 望月玉泉筆 京都・東本願寺蔵)
女性の浴衣にも花柄が多いです。
梅柄、桜柄、牡丹、紫陽花、朝顔、菊
萩、椿、水仙、藤・・・
花には「花言葉」があるように
花の和柄にもそれぞれ意味があります。
以上、本日は和柄についてでした。
私は和柄が大好きで
絵画でも陶器でもよく描く模様です。
一日で語りつくせるものではないので
このページはこれからも
順次、追加していく予定です。
ご覧いただき有難うございました。
![](https://artjofa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_8126-300x259.jpg)
参考:京屋HP
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